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産後うつで辛かったことと、メンタル面の変化

         

遡ること8年前、私は産後うつになりました。


それまで「産後うつ」という病気を聞いたことが無くて、

自分がなって初めて知りました。



切迫早産で入院中は、

とにかく無事に生まれてきてくれることしか考えられず、


育児書に書いてある

赤ちゃんの発育様子のページしか見ていませんでした。



出産後に自分の様子が、

今までと明らかに違う!と気づき、


育児書の最後の方にあった産後うつチェック表をしたら

全て当てはまったのです。




待望の我が子を抱くことができた、その感動と喜びから一転し、


辛い治療が始まりました。
 





産後うつとは?


産後うつとは、出産後1~2ヶ月以内に気分の落ち込み、


不眠や食欲不振、不安や焦燥感、訳もなく涙が出てくる


何もする気になれず、楽しめない等といった症状が現れ、


約10%~15%の女性に発症すると言われています。



似た症状に「マタニティーブルー」と呼ばれるものがありますが、

これは大体2週間以内に治まるので、そこまで心配する必要はありません。



ただでさえ慣れない赤ちゃんのお世話で大変なのに


本当に生き地獄のような毎日でした。




病気になって最初に思ったことがあります。




「まさか私が産後うつになるなんて。」




これまでに不妊治療と切迫早産を経験し、

妊娠して子どもを出産することは、

決して当たり前ではない、奇跡だと


身をもって実感していました。



やっと乗り越えたと思ったら、また新たな壁にぶち当たり



「どうして?何で私なんだろう、、」



切迫早産で2ヶ月半入院し、出産という命を懸けた大仕事を成し遂げて、


気力も体力も奪われた状態の私に、


またもや試練が訪れたのでした。




辛かったこと


辛かったことは、たくさんあります。



先ほど書いた症状の、気分の落ち込み・不安や焦燥感が強かったこと。

そんな思いから逃れるために、フッと消えて居なくなりたいと思ったこと。




生きているのが辛くて辛くて、仕方が無かったこと、、




とても娘の育児が出来るような状態ではなかった私が

特に辛いなと思ったのは、




‘‘終わりが見えない‘‘ことでした。





切迫早産入院中は「出産」というゴールがあったので、


24時間の点滴やベットでの安静生活、お風呂にずっと入れなくても

出来るだけお腹で育てて産むんだ!


その目標があり、いつかは終わりが来る。


だから。

不自由な生活でも、子どものためになんとか頑張ることが出来ました。



でも、産後うつは出口の見えない暗いトンネルにいるような感覚で

いつまでこの状態が続くのか、

先が全く分からず、


そのことが私の不安を更に増幅させていきました。





明けない夜はない


朝日


里帰り出産をして1ヶ月半が経った頃

以前まで住んでいた東北の自宅に、

夫婦二人で2週間ほど戻ったことがあります。


その間、実家の両親に娘を見ててもらいました。


本来ならば生後1ヶ月半の娘を置いて、側を離れるなんて

「母親として失格じゃないの?」



でもそれは、産後うつ真っ只中の私を


育児から一旦距離を置くという苦肉の策でした。



見慣れた町並みを見て自宅に戻ると、

今まで元気に過ごしていた自分を思い出して


涙が出てきました。


夫が仕事に行っている時、


家で当たり前のようにひとりで過ごしていたのに、

今はひとりの時間がとっても怖い。



静かな空間に耐え切れずにある日ふと、テレビを付けたら

EXILEのRising Sunが流れており、



この時初めて、東日本大震災の復興支援ソングだと知りました。



現在、東日本大震災の発生から10年経ちました。



当時、不妊治療をしていて体外受精をする予定でしたが


甚大な被害のため、物流などに影響が出て

急遽、治療が延期になったのです。



幸い私の住まいなどは大丈夫だったものの、


他の地域の被害状況に、目を疑うような衝撃を受けたことを


今でもよく覚えています。





家を無くし大切な人まで奪われた、

とてつもない大きな悲しみを背負いながら


それでもなお、前を向いて

希望を持って先の見えない道のりを一歩ずつ歩んでいく。



明けない夜はないから

止まない雨はないから


いつか必ず光は見えてくる。



歌を聞いていて、そんな印象を受けました。




そして、

抱えている悲しみや辛さは違うし、比べられるものではないけれど、


立ち上がって必死に生きようとしている被災者の方の姿と、


産後うつになって

今にも壊れてしまいそうな自分の姿が重なって見えました。



焦らず、

自分のペースでゆっくりと歩んでいきたい。



少しだけ、救われた気持ちになったのです。




伝えたいこと


青空と木


その出来事があってから、実家に戻り1ヶ月後の診察で


先生から、産後うつの底を抜けましたね、と言われました。



良くなったり悪くなったりしながら徐々に回復傾向に向かい、

定期的に診察に行くのが1ヶ月に1回に。


それでも再発しやすい病気なので、予防的に薬を飲みながら過ごし、


時には転勤による環境の変化についていけずに


一進一退を繰り返しながら、

完全に服薬しなくなるまでに、6年もの歳月がかかりました。



元々マイナス思考で心配性、完璧主義な性格のため


今もこれからも、メンタルには気を付けて過ごしていくつもりです。




東日本大震災発生前後に、

出産した被災地に住む母親を調査したところ、


産後うつと疑われる人が20%を超えたという記事を目にしたことがあります。

(通常は10%~15%)



コロナ禍でも同様に、20%を超えたというニュースを聞きました。


入院中の面会禁止や母親学級の中止、

里帰り出産を諦めざるを得なかったり、


外出して気分転換したり、

支援センターに遊びに行ったりする機会を奪われたりして



孤独に陥ってしまう妊婦さんやお母さんがいるとのこと。




そのような状況で産後うつになったら本当に辛いだろうな、苦しいだろうなと


自分の事のように感じずにはいられないのです。




今辛いのに、私が言ってもきれいごとのように聞こえるかもしれません。



それでも、

周りの人のサポートを受けたり、適切な治療をすれば


笑って子育てが出来る日が来ます。


あなたは十分頑張っているね、良くなるから大丈夫だよ。



と伝えたい。





おわりに


先日、この記事を書くにあたって夫に


産後うつになってあの時は大変だったよね、、

と話をしました。


夫は「さくらが絶対良くなると信じてたよ」



私が病気になったせいで、ずっと迷惑をかけていたと思っていたけれど、

一生懸命支えてくれていたんですよね。



娘が赤ちゃんの頃。


隣で寝ることも、抱っこすることも

命の重みと責任、親としての大きなプレッシャーを感じて


触れることさえ怖かった。




今では私の方から必要以上にスキンシップしたりして、

たったひとりの娘が可愛くて仕方がないんです。




親バカでしょう?(笑)




産後うつになって分かった、


笑顔で元気に過ごすことの大切さと

何気ない日常の幸せ。




これから起こるかもしれない困難も、


家族3人「ワンチーム」で乗り越えていきたいです。




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プロフィール

さくら

Author:さくら
一人娘と転勤族の夫と暮らす40代主婦。

引越しが多い環境で、家族にとって生活しやすい家づくりや、モノの選び方を考えてきました。

ただ手放すのではなく、本当に必要なモノに囲まれたシンプルなスタイルを目指しています。

暮らし、ファッション、資産運用も含めたお金のことについて綴っています。

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